小川絢子/桑原奈津子/シン・ヨンギョン /塚田悠太/中谷武平/原田悠子
りえんと多摩平には、美術系の学生や、写真や絵を趣味とする人が住んでいます。この部屋は、そんな住人のうちの6人の作品と、りえんと多摩平の住人 によるシェアハウスならではの考え方をテーマにした体験型の作品を展示しています。
貝塚 春菜
部屋に暮らすと自然と発生する、へこみや、傷、シミ。
そこの部屋の住民でなければそのへこみや傷はただの傷なのである。
しかしそこに存在した人物にとってそれは自分が暮らしていた痕跡の証であり、部屋が自分を記憶しているのだ。そこにはその部屋の住民にしか蘇らない感情がある。
梶原 久美絵
自身を吐き出す作業は終わることがなく、空間をどんどん埋めてゆく。思考は弾けたりこんがらがったりしながらうまいこと世界に逃げ込んで、ストーリーが始まる。私の世界はひとりよがりで、愛と空っぽの混沌。そこからまたねじり出して生まれる、その現場。
堀 倫太朗
有機物の上に生じる菌類またはその菌糸の集まり。糸状菌など、キノコを生じないものをさしていい、適当な温度と水分があれば無制限に成長を続け、至る所に発生する。

排除しきれないもの。
美しさは何にだってある。
中村 遼介
真っ白な部屋に光で絵を描きたい。そんな想いで製作を始めた。アートはそんなに難しい事ぢゃない。3枚目のパネルはあけてある。このイベントに参加してくださった皆様が自由にパネルを埋めて、アーティストになってくれれば良いなと思う。
武内 優記
オレンジジュースの入ったグラスが落ちて割れた。窓越しに見える向かいの部屋が色々な種類の光を明滅させていた。
無数の風船がうんと高い位置をスーっと飛んで行くのが見えた。
そのような瞬間は沢山あるし、それぞれ輝きをもったものとして感じられる。そんな光景が見え隠れすればと思う。
小林 健太
7日間の生活の痕跡を写真によって刻んだ。
はじめは真っ白な壁と私が写っているだけだったのが、次第に貼り付けられた写真が写りこむ複雑な構造となった。
写真はドキュメンタリーとしての機能を持ち合わせながら、私が生活した傷跡として部屋を構成している。
清水 総二
初日。真っ白で、直線の多い部屋にプレーンな家具。とりあえず、紙に黄緑色の絵の具を細い筆でうねうねと描きはじめる。
~中略~
一週間、うねうねと描き続け、時間が来たので筆を置く。船みたいなものが三艘と、星みたいなものが一つ。僕なりのカウンターパンチ。
後藤 寛敬
7日間の生活を感じ取れる空間。数字の情報に囲まれた空間を制作しました。
峰崎 真弥
公正に生まれ、公正に育ち、生きてきた。
それでも何か物足りないのなら、しおをひとふりすればいい。
諏訪 葵
思念が互いに関わり合う世界。
その中に内在する“意識”と“無意識”の境界を出現させる為の空間です。
どちらかの液体を、水槽に注いでみてください。
注がれた液体が関わり合う度に、水槽の中には“識閾”が出現します。
戸田 陽紅
鳥になる 吾は一時考えた
背表紙を眺めるだけで満足の
急いで北に向かう者
胸の中にひとつだけ
忘れ得ぬまち あることを