PARTNER19号にてインタビューをさせていただいた写真家 青山裕企さんの、誌面には載っていないインタビューを掲載。
—写真集「ソラリーマン 働くって何なんだ?!」を出すことになったきっかけについて教えてください。
きっかけは2006年の1月に父親が亡くなったことです。 父親は典型的なサラリーマンだったんですが、僕は家にいる父親しか知らなくて、会社で仕事をしてる姿をほとんど知らなかったんです。家にいる父親は休みの日はずっとダラダラしていて、優しいけど尊敬できる感じではなくて。
でも、葬儀のとき父親の会社の部下から上司まで、サラリーマンとしての父親が、誰からも好かれて仕事もできる素晴らしい人だと聞いて。 僕の知ってる父親とのギャップに驚きました。毎日一緒にいたのに、全く知らなかったんです。でも、それって典型的なサラリーマンの姿なのかもしれないなと思って。
僕はサラリーマンのことをまるで知らなかったわけです。身近にいた父親のことですら全然知らなかった。葬儀で父親は理想的なカッコいいサラリーマンだったと知ったときに、サラリーマンに対するイメージが一変しました。そしてそれまでは、どこかサラリーマンのことを斜に見ていたんですが、それから、サラリーマンって実はカッコいいんだよって伝えたくなっちゃって。
当時は、遊びから始めたことなんですが、身の回りの友達とかに跳んでもらって撮るっていうジャンプ写真を中心に撮っていて。ジャンプ写真っていうのはギャップがいいんです。一見普通な人が、跳ぶと突然輝きだしたりして、いつもと変わって見える。父親が亡くなってからは、取り憑かれたようにサラリーマンを跳ばせるようになりました。跳ぶと単なるサラリーマンが、ソラリーマンに変身して、ダサカッコいいみたいな、なんともいえない感じが良くて。インパクトや訴えてくるものもあるし、見てると単純に元気になるんです。サラリーマンってやっぱいいよな、って。