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―今後青山さんの撮りたい写真とはどんなものでしょうか?

今撮ってる作品がどうしてできたのかなと振り返ったら、父親のこととか、思春期のことを思い出した結果、撮れてたんです。要するに、撮り続けられる作品とは自分自身の中からしか出てこない。ソラリーマンとスクールガール・コンプレックスも、コンセプトが記号化だ、個性だってなるのは、それが自分の興味のあるものだから。後で「あ、こういう共通点があったんだ。」って気づく感じなんですよ。
今撮りたい写真は、旅をテーマにした写真ですね。大学の時の僕の中心が、旅でしたから。だけど、僕は旅をしないで、旅写真を撮ろうと思ってます。まさに、記号的な旅を撮りたいんです。 僕、子どもの頃から自由の女神が好きでずっと憧れていて、だから大学のとき旅をするようになった時、自由の女神を見に行くのが目標だったんです。でもその時は結局9.11テロの影響で見れなくて、それがずっと心残りでした。
で、4年前に僕は新婚旅行で世界一周してるんですけど、最終目的地を自由の女神にして、大学時代から続けてきた旅を、それで旅を完結させようと思ったんですね。で、行って、実際見たときに、僕は相当思い入れがあるので、胸にこみ上げてくるものがあって、それですごく感動してたんだけど、ふと、冷静に隣を見ると、奥さんはただの自由の女神を見てるんですよ。「ふーん」みたいな感じで。同じ自由の女神でも、見る人の今までの経験や思いの強度によって、全然違う存在に見えるんですよね。
旅写真も同じで、たとえば家の近所の何てことない路地でも、海外からやってきた旅人にとっては、特別な路地に見えるかもしれない。今はその辺を作品にできないかなぁと思ってトライしています。こないだは、都内を一泊で旅してみました。家が近くにあるのに、安宿に泊まったりして(笑)。
今までの作品とは随分違った雰囲気のものになりそうだけど、これも自分自身の中から出てきたものなので、きっとどこかで繋がってくるんだろうと思っています。相当おもしろくなると思いますよ。

―楽しみです。ありがとうございました。

青山裕企(写真家) AOYAMA,Yuki http://yukiao.jp
1978年 愛知県名古屋市生まれ
2005年 筑波大学人間学類心理学専攻卒業
2007年 キヤノン写真新世紀優秀賞(南條史生選)受賞
「ソラリーマン」「スクールガール・コンプレックス」「思春期」「絶対領域」「吉高由里子 UWAKI」「つきあいたい」など、写真集を出版。
サラリーマンや女子高校生など"日本社会における記号的な存在"をモチーフにしながら、自分自身の思春期観や父親像などを反映させた作品を制作している。
島崎ビル2Fにて青山裕企さんの個展が開催されました。
また青山さん本人によるトークショーも行われました。

会期:2011年9月26日(月)- 10月9日(日)
会場:島崎ビル2F
入場無料
10月8日(土) 「芸術トークSHOW」
ゲスト:カオス*ラウンジ (梅沢和木・藤城嘘)
「クロージング・パティー」

10月2日(日)「編集トークSHOW」
ゲスト:中川ちひろ(ピエ・ブックス 編集「ソラリーマン」「思春期」「BODY PARTS」)
堅田浩二(イースト・プレス 編集「SCHOOLGIRL COMPLEX」「SCHOOLGIRL COMPLEX 2 -放課後-」)
柿内芳文(星海社 編集「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」「青山裕企 新刊」)* 参加予定
2011年8月ー11月島崎ビル2Fスペースをプレオープン。その期間をPreplayと名付け、実験的に企画を実行しています。
展示情報など、詳しくは

でご覧ください。