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今人気のiPhone アプリを制作する成瀬つばささんに
「リズムシ」についてお話をうかがいました。
▶音大のときは、どのようなことをされていたんですか?

その頃は国立音楽大学に通っていまして、音楽文化デザイン学科というところでコンピュータを使ったアカデミックな現代音楽を勉強していました。生徒の興味に応じて幅広く色々なことを扱ってくれるところだったので、学部時代からインタラクティブなサウンドアート自体は作っていました。

▶音大で4年間勉強した後に、多摩美術大学の大学院に進学しようと思ったきっかけは何ですか?

幅広く扱っていたとはいっても、基本的には時間軸のあるコンサート形式の作品がメインだったので、そこに限界を感じたというのがあります。例えばインスタレーションを制作しても、作品をずっと設置しておける場所がないということもありました。あとは、ひとつのコミュニティの中にいるとどうしても価値観が偏ってしまうと感じたので、美大という新しい場所で自分を試してみたいと思ったことも、きっかけの一つでした。

▶現在の多摩美術大学大学院ではどのようなことを学んでいらっしゃいますか?

今のゼミでは、プログラミングなどの具体的な技術を教わっているわけではなく、作品や作家としての方向性を指導していただいています。実際に社会の第一線で活躍されている先生方ばかりなので、プロの作家として活動していく上でのお話や、作品をつくる上での思想などを聞いて刺激をもらっています。

▶ウェブ上のプロフィールでは趣味が勉強とのことですが、今はどのようなことをされていますか?

最近は勉強らしい勉強はできてないですね。学部時代には、かなりの量の作品を鑑賞・研究したり、本を読んだりしていました。「大学院は勉強をするところではなく、研究をするところだ」という先生の言葉を受けて、現在は他人の創作物から学ぶことよりも自分自身で物事を考える時間を大事にしています。

勉強という言葉を広い意味でとらえるのであれば、企業と一緒にものづくりをしていく上でのビジネス面の勉強は今まさに行っているところです。
▶リズムシの生まれたきっかけは何ですか?

4年間音大に通ったあとに、聴講生という形で1年間音大で勉強を続けていたんですね。その期間に何度かF l a s hプログラミングの家庭教師みたいなことをしていて、その時にできたキャラクターがリズムシです。その頃はまだ自分の手で描いたものを作品として披露する自信はなくて、あくまでプログラムのサンプルという形で人に見せていました。それが意外に好評だったので、これを発展させていこうと思ったんです。手描きテイスト自体は小学校の頃にルーツがあって、そのころ夢中になっていたテレビゲームやP Cアプリケーションの画面をノートに描いて遊んでいました。
その後音楽にのめり込んでいったこともあって、描いて何かをつくるという作業はほとんどしていなかったのですが、リズムシが生まれたことによってそれが復活したという感じです。

▶リズムシがアプリになったきっかけは何ですか?

そのサンプルプログラムが手描きの絵とともに音で遊べるというものだったので、ほぼそのままのコンセプトで自然にi P h o n eアプリになっていきました。i P h o n eは、タッチディスプレイの他にもいろいろなセンサが付いていますし、i P o dから進化したものなので音も良く、イヤホンをつけて音を聴くことが当たり前になっていることなど、インタラクティブなサウンドアートにはぴったりな端末だったんです。学部時代にはなかなかi P h o n eアプリの勉強をする機会がなかったのですが、大学院に入ったタイミングで本格的に勉強を始め、今に至ります。
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